
軽貨物の点呼は、一人で事業をしている人でも、業務の前と後に行います。ただ、何を用意して、何を確かめ、何を記録に残すのか。いざ始めようとすると、迷う人もいるでしょう。
本記事の内容は、2026年10月時点の国土交通省のリーフレットと、近畿運輸局の安全対策FAQにもとづいています。最後まで読めば、今日から点呼を始める順番が分かります。
もくじ
01軽貨物の点呼を始める前に、用意するものと決まりを確かめる
点呼は、始める前の準備が肝心。
順に見ていきましょう。
酒気帯びの確認には、アルコール検知器を使う
国土交通省(近畿運輸局)の安全対策FAQでは、酒気帯びの確認は、アルコール検知器を用いて行うとされています。検知器は、呼気中のアルコールの有無や濃度を、警告音や数値などで示すものです。
点呼を始める前に、検知器を用意しておきましょう。
一人でも、確認して運行してよいか自分で決める
一人で事業をしている場合は、検知器による確認や日常点検を、自分で行います。加えて、運行してよいかどうかも、自分で判断します。同居の家族がいれば、体調を見てもらうことも有効。リーフレットやFAQにも、そう書かれています。
点呼を見てくれる人がいなくても、確認そのものは省けません。
記録は書面でもスマホでもよく、1年間保存する
点呼の記録は、書面でも、パソコンやスマホなどの電磁的な方法でもかまいません。保存期間は1年間です。つける形は、続けやすさで選ぶとよいでしょう。
選び方は、別の記事で整理しています。
関連記事軽貨物の点呼記録簿は紙でもエクセルでもよい?スマホとの違いと選び方›02軽貨物の業務前の点呼では、検知器・体調・日常点検を確かめて記録する
業務前の点呼は、仕事に出る前に行います。FAQによると、確認する項目は、酒気帯びの有無、病気・疲れ・睡眠不足のおそれ、日常点検の3つ。確かめたうえで、運行してよいかを決めます。
酒気帯びの有無は、検知器で確かめる
アルコール検知器で測り、結果を確かめます。FAQには、検出値が低くても、酒気を帯びた状態で運行の業務に就いてはいけない、と書かれています。検知器が反応したら、数値が低くても運行しません。
体調は、疲れ・病気・睡眠不足がないかを見る
リーフレットによると、確認には、体温や血圧、顔色、呼気の臭い、声の調子などを使います。一人の場合は、自分で見るしかありません。体調の確認は、検知器で測る流れの中に入れておくと、抜けにくいでしょう。
日常点検は、エンジンルーム・ライト・タイヤ・運転席まわりを目で見る
日常点検では、エンジンルーム内、ライト、タイヤ、運転席まわりを、目視などで確認します。気になる点があれば、直すか運行を見合わせるか決めましょう。
問題があれば、運行しない
リーフレットには、運転者や車両に何らかの問題が確認された場合は、運行してはいけないと書かれています。確認して、問題があると分かったときは、運行を見合わせます。
運行しないと決めた日も、確認した内容を記録に残しておくと、あとで説明しやすいでしょう。
関連記事軽貨物の点呼は一人でも義務?業務の前後にやることと記録の残し方›03軽貨物の業務後の点呼では、車両・道路・運行の状況を記録する
業務後の点呼は、仕事を終えたあとに行います。FAQによると、確認する項目は、酒気帯びの有無と、業務に使った自動車・道路・運行の状況です。業務前と違い、運行を振り返る点呼。
業務後にも、酒気帯びの有無を確かめる
業務の後にも、酒気帯びの有無を確認します。朝だけでなく、終わったあとにも確かめる点が、業務前との共通点です。
車両・道路・運行で気になったことは、その日のうちに残す
走っている間に気になったことを、業務後にまとめて残しましょう。車の調子や道路の状況、運行中に気になったことなどが当たります。過去のことを思い出せないとき、LINEの報告記録を読み返すことが、運営事務局でもありました。
気づいたことは、日付つきで残しておくと、読み返すときに見つけやすいでしょう。
04点呼の記録に残す項目を、業務前と業務後で並べて確かめる
記録する項目は、業務前と業務後で、少し違います。FAQの内容を、並べて整理してみましょう。記録の項目は、次の3つに分かれる。
- 前後に共通して、日時・氏名・車両・点呼の方法を残す
- 業務前だけ、体調と日常点検の状況を残す
- 業務後だけ、自動車・道路・運行の状況を残す
| 項目 | 業務前 | 業務後 |
|---|---|---|
| 点呼を行った人の名前、運転者の氏名 | 残す | 残す |
| 車両を識別できる記号・番号など | 残す | 残す |
| 点呼の日時 | 残す | 残す |
| 点呼の方法(検知器を使ったかなど) | 残す | 残す |
| 酒気帯びの有無 | 残す | 残す |
| 疾病・疲労・睡眠不足などの状況 | 残す | - |
| 日常点検の状況 | 残す | - |
| 自動車・道路・運行の状況 | - | 残す |
| 交替運転者等への通告(交替する場合) | - | 残す |
| 指示事項 | 残す | - |
| その他必要な事項 | 残す | 残す |
記入の例や書式の詳しい説明は、別の記事で扱います。
前後に共通して、日時・氏名・車両・点呼の方法を残す
どちらの点呼でも、いつ、誰が、どの車で、どんな方法で行ったかと、酒気帯びの有無を残します。点呼の方法には、アルコール検知器を使ったかどうかも含まれる。
業務前だけ、体調と日常点検の状況を残す
業務前には、疾病・疲労・睡眠不足などの状況と、日常点検の状況に加えて、指示事項を残します。運行してよいと判断した根拠が、あとから分かる形にしておきましょう。
業務後だけ、自動車・道路・運行の状況を残す
業務後には、その日の自動車・道路・運行の状況を残します。交替する運転者などがいる場合は、その人への通告も記録の項目に入っています。業務前の記録とあわせて見れば、1日の流れが分かるでしょう。
05LINEなら、軽貨物の点呼を朝と夜の2画面で始められる
Doreco は、LINEで使える点呼・業務記録のサービス。アプリのインストールも、車載機も要りません。機能は、2026年10月時点の doreco.jp の記載にもとづきます。
朝は、出発前チェックの1画面で業務前の点呼を記録する
業務前の点呼は、出発前チェックの1画面で記録します。アルコール検知器の結果、体調、日常点検などを、1画面にまとめて残せます。検知器で測ったあとに画面を開き、結果を残す流れ。
夜は、業務終了の1画面で業務後の点呼を記録する
業務後の点呼は、業務終了の1画面で記録する。記録が終わると、その日の業務記録がそろう。
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関連記事軽貨物の点呼がしんどい人へ。毎日の負担を減らす記録のしかた›06軽貨物の点呼の始め方のよくある質問
最後に、始めるときによくある疑問に答えます。
気になる質問から読んでください。
点呼は、1日に何回行いますか?
点呼は、業務の前と後に、運行ごとに行います。
1日に運行が1回なら、朝と夜の2回です。
一人で、誰にも見てもらわなくてよいですか?
一人で事業をしている場合は、検知器による確認や日常点検を自分で行い、運行してよいかも自分で判断する決まり。
確認も記録も、自分で行います。同居の家族がいれば、体調を見てもらうのも有効でしょう。
検知器の数値が低くても運行してよいですか?
反応が出たら、数値が低くても運行しません。
検出値が低くても、酒気を帯びた状態で運行の業務に就いてはいけない、とFAQに書かれています。
記録は、いつまで残しますか?
点呼の記録は、1年間保存します。
書面でもスマホの記録でも、期間は変わりません。くわしくは上の見出しで確認できます。
軽貨物の点呼は、準備・業務前・業務後の順で始める
- 準備は、検知器の用意、自分で確認する決まり、1年保存の記録の3つ
- 業務前は、酒気帯び・体調・日常点検を確かめ、業務後は、酒気帯びと車両・道路・運行の状況を確かめる
- 記録は、日時・氏名・車両・点呼の方法に加えて、業務前と業務後で違う項目を残す
軽貨物の点呼の始め方は、難しくありません。準備をして、朝と夜に確かめ、記録に残す。この繰り返しです。毎日続けるなら、記録の手間を小さくしておくと安心です。
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